皆さまこんにちは!ひとしきです。
今回は「グランディスヒルヤモリのエサに関するまとめ記事」です。
以前に投稿した「飼育環境に関する記事」と「飼育方法に関する記事」において、エサに関する情報を分割して解説していました。
【飼育環境の解説】珍しい昼行性ヤモリ!グランディスヒルヤモリを飼育する際に守るべき5つのポイントを解説!
【飼育方法ガイド】これを知れば安心!グランディスヒルヤモリの飼育方法と注意点について詳しく解説!
しかし、エサの項目が2つの記事に分かれてしまっているため、つながりがわかりにくい部分があったかと思います……。
そこで今回の記事は、それぞれの記事で解説したエサに関する内容を合わせた完全版になっています。
「エサのことが知りたいのに、記事が2つに分かれてて見にくい!」
という方に向けた記事となっております。
記事と内容は重複していますが、読みやすくなっているかと思いますので、ぜひご覧ください!
給餌の頻度
- ベビー~ヤング:週に3~4回
- アダルト:週に2~3回
ベビーやヤング期の個体は成長期のため、欲しがるだけ与えてもいいでしょう。タンパク質が豊富な昆虫エサをメインにしてください。
逆に、アダルトの個体に食べるだけ与えると肥満になってしまいます。特に果物は糖分が多いので注意してくださいね。
メインで与えるエサは、栄養バランスを考えると昆虫エサが良いでしょう。特にベビー~ヤング期の個体はタンパク質を多く必要としますので、基本的にはタンパク質の多い昆虫エサを与えましょう。
人工フードは栄養バランスも考えられていますので、昆虫エサと半々くらいで与えても良いですが、果物についてはおやつ程度にしてあげて下さいね。
与えるエサと給餌方法

グランディスヒルヤモリは雑食性で、野生下では主に昆虫や果物を食べています。
飼育時にもこれらのエサをバランスよく与えるのが理想です。同じ食性のクレステッドゲッコー用の人工フードなどもよく食べるのでこれらを織り交ぜて、栄養バランスを整えましょう。
オススメの昆虫エサ
- コオロギ(フタホシ、イエコ)
- ローチ(レッドローチ、デュビア)
栄養バランスから考えると、タンパク質が豊富で脂質が少ないコオロギかローチが良いでしょう。
ローチはレッドローチの方が柔らかく食べやすいですが、デュビアの方がボリューミーです。個体によって好みがありますので、一度与えてみて、食べるものを与えるのが良いと思います。
ミルワームなどを選ぶ方もいますが、脂質が多く栄養バランスが悪いため、与える場合はおやつ程度にしておきましょう。
給餌の前には必ずカルシウムパウダーをまぶしてください!昆虫エサだけだと、骨の形成に必要なカルシウムが不足してしまいます。
オススメの方法としては、ビニール袋にエサとカルシウムパウダーを入れて振ることで、昆虫の全身にカルシウムパウダーをつけることができます。エサの全身が真っ白になればOKですね。
基本的にはピンセットで昆虫エサを1匹ずつ与えるのが理想です。生体の観察もできますし、昆虫エサの食べ残しや逃亡の心配がありません。
オススメの果物
- バナナ
- マンゴー
- リンゴ
柑橘系の果物は与えないようにしましょう。柑橘系果物(オレンジ、レモン、グレープフルーツなど)は酸性度が高く、胃や腸を刺激することで、消化不良や下痢を引き起こすリスクがあります。
果物は細かく刻んだり、すり潰したりして与えます。果物は糖分が多く喰いつきも良いですが、与えすぎると肥満の原因になるため注意が必要です。昼行性のため、朝から日中にかけて餌を与えると食べる様子を観察しやすいでしょう。
給餌の際は、ツルツルの小皿に入れ、好きな時に舐めさせる形が主流です。少量ずつ清潔なスプーンを使用して与えるのも良いと思います。
小皿に入れて与える場合は、餌皿がひっくり返らないようにレイアウトを工夫する必要がありますね。
食べ残しは早々に回収しておかないと、カビが生えたりコバエが発生したりする原因になります。
人工フード
- クレステッドゲッコー用の人工フード(レパシーなど)
食性がよく似ているクレステッドゲッコー用の人工フードにしましょう。
人工フードはそれ単体で栄養バランスが整っており、初心者にもオススメのアイテムです。難点は、食べる個体と食べない個体がいるということですね。
与え方は果物と同じく、餌皿に入れて自由に舐めさせるか、少量ずつ清潔なスプーンで与えます。
食べ残しは早々に回収してくださいね。
昆虫エサ・果物・人工フードのメリットとデメリット

昆虫エサ
昆虫は、グランディスヒルヤモリの主食として最適なエサです。高タンパクで栄養価が高く、動きがあるため狩猟本能を刺激するというメリットがあります。管理が少し手間なのが難点ですが、特に成長期のヤモリには欠かせない栄養源ですね。
メリット
- 高タンパクで栄養価が高く、特に成長期や繁殖期に必要な栄養を補える
- 動きのあるエサはヤモリにとって魅力的で捕食本能を刺激するため、喰いつきはバツグン
- コオロギ・デュビア・ミルワームなどバリエーションが多い
デメリット
- 昆虫の飼育や維持が必要で、管理の手間がかかる(特にコオロギは臭いや鳴き声が発生する)
- ケージ内でエサが脱走することがある
- カルシウム添加を怠るとカルシウム不足に陥る
果物
果物は、ビタミンやミネラルが豊富で嗜好性も高く、グランディスヒルヤモリが好んで食べる食材です。水分補給にもなるため、昆虫食だけでは不足しがちな栄養を補うのに適していますが、糖分が多いので、与えすぎには注意が必要ですね。
メリット
- 天然のビタミンやミネラルが豊富で、免疫力向上に役立つ
- 多くのヤモリが甘い果実を好む
- 水分が多く含まれているため、水分補給に役立つ
デメリット
- 糖分が多く、与えすぎると肥満や内臓負担の原因になる
- タンパク質が少なく、主食には不向き
- 傷みやすく、食べ残しを放置すると虫が湧くことがある
人工フード
人工フードは、爬虫類専用に開発された総合栄養食です。昆虫や果物の代わりとして活用でき、ビタミンやミネラルがバランスよく配合されています。調理不要で手軽に与えられるため、忙しい飼育者にも最適です。
グランディスヒルヤモリ専用の人工フードは販売されていない(2025年2月現在)ため、クレステッドゲッコー用の人工フードを代用しましょう。
メリット
- ビタミン・ミネラル・タンパク質がバランスよく配合されており、栄養バランスがいい
- 保存しやすく、管理が簡単
- 昆虫に触れる必要がない
デメリット
- 食べない個体もいる。動かないため捕食本能を刺激しにくい。
- 他の餌に比べて価格が高めで、コストがかかる
- 専用の人工フードがない(クレステッドゲッコー用の飼料を代用)
まとめ
グランディスヒルヤモリのエサに関する情報をまとめましたが、いかがだったでしょうか?
食べ物というのは、生体の健康に直接影響する重要な要素です。栄養バランスを整えてあげれば健康に長生きますが、偏ったバランスだと体調を崩してしまいます。
糖分ばかりを摂取していると、病気になってしまうのは人間と同じですね。
特に人が食べる果物は品種改良がされており、自然界の果物より糖分が多く非常においしいです。個体によってはすごく好みますが、病気になってしまうため与えすぎには注意してください。
それではまた、別の記事でお会いしましょう。