【トカゲ・ヤモリの主食】昆虫エサの解説とオススメする昆虫エサ3選!

トカゲ
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どうもこんにちは!ひとしきです。

今回は、「エサ用昆虫の種類とオススメする虫エサ3選!」と題して、トカゲやヤモリを飼育する際に与える昆虫エサの解説をしていきます。

レオパードゲッコーやフトアゴヒゲトカゲなど、人口フードが開発されている種類も増えてきましたが、それでもやはり、昆虫エサは彼らにとって主食となるものです。

「人口フードは食べないけど、虫エサなら食べる…」

という状況になることも多くありますし、種類や個体によっては、「活きている昆虫しか食べない」というものもいます。虫が苦手な方にとってはツラいですよね……。

それに加えて、一概に「虫エサ」といっても、コオロギ・ローチ・ワーム類などさまざまな種類があります。栄養面でも違いがあり、「虫ならなんでもいい」というわけではないんです。

「じゃあどれを選べばいいの?」 

そんな疑問にお答えします!

この記事を読めば、どの虫エサにどんな特徴があって、主食にするべきはどの昆虫なのかがわかりますよ!

あなたの大切な相棒のために、ぜひ参考にしてみてください!

虫エサの自家繁殖や、虫エサに栄養のあるエサを与えることで不足する栄養価を補うガットローディングについては、また別の記事でご紹介しますね。

※注意※

解説の都合上、画像も出しますので

「虫は苦手なんよ……💦」

という方は、注意してくださいね。

トカゲ・ヤモリに適した昆虫エサとは?

トカゲやヤモリは種類によって食性が異なりますが、多くの種は昆虫を主食とする「昆虫食性(昆虫食中心)」または「雑食性(昆虫+野菜・果物)」です。

昆虫エサを選ぶ際には、以下のポイントを押さえましょう。

栄養バランス:高タンパク・低脂肪が理想的

消化のしやすさ:硬すぎる外骨格は消化不良の原因に

カルシウム含有量:不足するとクル病のリスクがある

入手しやすさ:定期的に入手できるか

ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)

ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)は、爬虫類のエサとして用いられる「コオロギ」として非常に一般的な種類で、次の項目で紹介するフタホシコオロギと並ぶ2大巨頭です。

どのコオロギもタンパク質はおよそ20%で脂質も少なく、非常にバランスの良い栄養価のエサですね。

イエコはフタホシと比べて小さく、やわらかいのが特徴です。

手に入りやすい虫エサで、爬虫類ショップやペットショップだけでなく、ネット通販でも購入することができます。生体は暑さ、特に蒸れることに弱いので、夏に購入する際は温度上昇に注意してください。

活きているもの以外にも、冷凍されたエサが販売されています。

活餌を購入しても維持できない環境の方は、こちらを購入するのが良いでしょう。

消化不良の原因になりますので、与える際は、必ず中心まで解凍して与えてくださいね。

販売されているおよそのサイズを以下にまとめました。しかしサイズ分けについては、販売店によって異なることもありますので、気になるのであれば確認してみてください。

彼らはエサを丸呑みしますので、与えるサイズとしては、ギリギリ口の中に入る大きさを選んでください。

小さいとボリュームがなく、いつまでもおなか一杯になりません。

注意点としては、エサとして与える際に逃げ出した個体が、トカゲやヤモリを噛むことがあります。逃げ出さないよう、ピンセットを用いて与えるのが良いでしょう。

また、特に成虫の翅は爬虫類が消化しにくい「キチン質」と呼ばれる物質で構成されており、多量に与えると消化不良を起こす可能性があります。大きなサイズが必要な場合は、イエコの成虫よりフタホシの幼体を与えるのがオススメです。

フタホシコオロギ(フタホシ)・クロコオロギ(クロコ)

フタホシコオロギは、先ほど紹介したイエコと並ぶ、爬虫類のエサとして非常に一般的なコオロギです。そのフタホシコオロギの中でも、大きく体が黒い個体をクロコオロギと呼びます。

2種類を区別せずに販売していることも多いため、今回は同じ種類として、ご紹介します。

イエコの項目でもご説明しましたが、コオロギは非常に栄養バランス取れたエサです。栄養価はイエコとあまり変わりませんが、イエコに比べて大きく、食べ応えがあるのが特徴です。

イエコ同様、生体は暑さ、特に蒸れることに弱いので、夏に購入する際は温度上昇に注意してください。

フタホシもイエコ同様、活きているもの以外にも、冷凍されたエサが販売されています。

活餌を購入しても維持できない環境の方は、こちらを購入するのが良いでしょう。

繰り返しになりますが、消化不良の原因になりますので、与える際は、必ず中心まで解凍して与えてくださいね。

販売されているおよそのサイズを以下にまとめました。しかしサイズ分けについては、販売店によって異なることもありますので、気になるのであれば確認してみてください。

彼らはエサを丸呑みしますので、与えるサイズとしては、ギリギリ口の中に入る大きさを選んでください。

小さいとボリュームがなく、いつまでもおなか一杯になりません。ただし、フタホシの場合はイエコに比べて外殻が硬く、成虫になると翅も大きいため、与えすぎると消化不良を起こし、腸閉塞のリスクが上がります。特にフタホシの成虫は、与えすぎに注意してください。

私の場合は、成虫を与える際には翅と後肢を切って与えていました。フンに未消化のものが混じらなくなりましたので、個人的には良い方法だと思っています。

成虫でも小さく感じるのであれば、デュビアなどの大きなエサに変更する方が良いかもしれませんね。

注意点としてはやはり、エサとして与える際に逃げ出した個体が、トカゲやヤモリを噛むことがあることです。フタホシはイエコに比べて攻撃性が高いので、さらに注意が必要ですね。

デュビアローチ(デュビア)

はい、ゴキブリです(ドーン)

デュビアもコオロギと並び、爬虫類飼育者では知らない人がいないほどメジャーな昆虫エサです。「ローチ」とは「ゴキブリ」を指す言葉で、デュビアの正式名称は「アルゼンチンモリゴキブリ」といいます。

ゴキブリとは言いますが、幼虫の間は翅もなく、見た目はそんなにゴキブリではありません。成虫になるとオスのみに翅が生え、よく知るゴキブリの見た目になりますね。

デュビアの栄養価は非常にバランスが良く、コオロギよりもやや高たんぱくで、やや脂質が多いという特徴があります。また、コオロギよりも大きくなるためエサとしてのボリュームはありますが、大きくなるにしたがって外殻が硬くなります

販売されているおよそのサイズを以下にまとめました。しかしサイズ分けについては、販売店によって異なることもありますので、気になるのであれば確認してみてください。

デュビアは、コオロギよりも維持や繁殖に手間がかからない、生体を噛むことがない、捕まえやすいなど、飼育者側に多くのメリットがあります。私はフタホシコオロギとデュビアの維持・繁殖を実施していましたが、圧倒的にデュビアが楽でしたね。

しかし個人的な印象ですが、喰いつきはコオロギのほうが良いです。理由は推測ですが、デュビアはコオロギに比べて「見た目が扁平なこと」「表皮が硬いこと」「脚が太いこと」で口当たりが悪く、あまりおいしそうに見えないのではないでしょうか。

コオロギと同様、与えるサイズとしては、ギリギリ口の中に入る大きさを選んでください。

小さいとボリュームがなく、いつまでもおなか一杯になりません。ただし、デュビアは大きくなるにつれて外殻が硬くなり、オスの成虫は翅も大きいため、与えすぎると消化不良を起こし、腸閉塞のリスクが上がります

レッドローチ(レッチ)

はい、ゴキブリです(2回目)

レッドローチはデュビアよりも小さなゴキブリで、正式名称は「トルキスタンゴキブリ」といいます。

エサ用ゴキブリとしてデュビアに次いで有名な種類ですが、デュビアと比べて動きが素早く、管理の手間がかかるため、デュビアほど人気はないようですね。

個人的には「見た目のゴキブリさ」が、結構キツイと思います。よく住宅に出現する「チャバネゴキブリ」と見た目も俊敏さもあまり変わりません💦

ですがレッドローチには、デュビアにはないメリットがあります。

  • 素早く動くので、エサとして与えた時に反応が早い
  • 体が小さく、やわらかい
  • 成長が早く、繁殖が容易

栄養価としては、デュビアよりもややタンパク質が少なく、脂質が多いですね。コオロギと比較しても、やや脂質が高めです。

とはいえ、大きく気にするような数字ではありません。レッドローチのみで飼育されている方もいらっしゃいます。

販売されているおよそのサイズを以下にまとめました。しかしサイズ分けについては、販売店によって異なることもありますので、気になるのであれば確認してみてください。

レッドローチはデュビアと同様、コオロギよりも維持や繁殖に手間がかからない、生体を噛むことがないというメリットに加え、デュビアよりも小さく、外殻がやわらかいため、生体の嗜好性も高いです。

ただし、非常に素早く小さいため、逃がすと捕まえるのは至難の業でしょう……。

また維持・繁殖時には、デュビアと比較して臭うという意見もありますね。やや脂質が多いことも、臭いと関係しているかもしれません。

コオロギやデュビアと同様、与えるサイズとしては、ギリギリ口の中に入る大きさを選んでください。

小さいとボリュームがなく、いつまでもおなか一杯になりません。

これまで紹介したエサと比較して外殻がやわらかいので、消化不良の心配はあまりないでしょう。

ミルワーム

ここからは、ワーム類のエサを紹介します。

ミルワームは、ワームのエサとして一番メジャーな種類ですね。ミルワームという名前ですが、正式名称は「チャイロコメノゴミムシダマシ」の幼虫です。さなぎを経て成虫になると、小さな甲虫になります。

小スペースで維持に手間もかからないことから、特に海外で非常に人気があり、ピンセットでつかむと身体全体を動かすので、生体が反応しやすく喰いつきがいいのが特徴です。

ほかの昆虫エサのように逃げたりせず、見た目に可愛い(?)のも人気の理由だと思います。

ですが、栄養価はコオロギやデュビアと比べて低く、タンパク質が少なく、脂質が多いです。またカルシウム量が少ない上にリンの含有量が多いため、長期間与え続けると「くる病」になる危険性があります。

栄養バランスを考えると、ほかの昆虫エサと併用するのが良いでしょうね。

海外ではガットローディングやサプリメントを添加することで栄養素を補い、主食として使用する方もいらっしゃいますね。

ミルワームはこれまで紹介した昆虫エサと異なり、販売サイズは基本的に一定です。どの販売店でも、SサイズやMサイズなどはありません。

維持は非常に簡単で、購入時のパックそのままでも、ふすまが入っていれば比較的長持ちします。さらに長持ちさせたい場合は、冷蔵庫に入れておくと、代謝が落ちて長持ちします。

ただし、しばらく維持していると、成虫になる個体が出てきます。成虫は硬すぎてエサとして使用できないため、繁殖に用いるか、処分するしかありません……。

また幼虫の状態でも外郭は硬く、与えすぎると消化不良の原因となりますので注意してください。

ジャイアントミルワーム(ジャイミル)

ジャイアントミルワームは、ビッグミルワームなどとも呼ばれ、大きなミルワームのような見た目のワームです。勘違いされることも多いですが、ジャイアントミルワームは「ツヤケシオオゴミムシダマシ」の幼虫で、ミルワームとは別の種類の昆虫です。

その名の通り、ミルワームよりも大きいことが特徴です。ミルワームと同様にピンセットでつかむと体をくねらせるため、生体の喰いつきは良好です。

ですが栄養面では、ミルワームよりも栄養価が低いです。タンパク質は低く脂質はさらに高いので、ジャイアントミルワームのみでは栄養が偏ってしまいます。大きくしたい個体や食欲がなくて痩せてきている個体には良いエサですので、必要に応じて与えるのが良いでしょう。

ジャイアントミルワームもミルワームと同様、販売サイズは基本的に一定です。

ミルワームは小さいのであまり気になりませんが、ジャイアントミルワームはあごの力が強く、素手で扱うと危険です。生体に与える際も、放置すると生体が噛まれる可能性もありますので、絶対に放置しないようにしてください。

ジャイアントミルワームもミルワームと同様、外郭が硬く、与えすぎると消化不良の原因となります。

ハニーワーム(ハニワ)

ハニーワームは、「ハチノスツヅリガ」という蛾の幼虫で、ブドウ虫とも呼ばれます。

ハチノスツヅリガは、ミツバチの巣に侵入して産卵し、ふ化した幼虫はミツバチの巣に貯蔵された蜜や花粉を食べて成長します。身体は柔らかく弾力性があり、ほのかにハチミツのような甘い匂いがします。

その匂いや動きからか非常に嗜好性が高く、喰いつきは抜群です。

ですが栄養バランスは非常に悪く、低タンパク・高脂肪です。ですので拒食時の痩せている個体や、産卵後のエネルギーが必要な個体には良い食事です。特に拒食してしまっている生体には、喰いつきの良いハニーワームは食欲を取り戻すきっかけになるかもしれません。

ですが健康な生体にとっては、おやつ程度にしておかないと肥満になってしまいます。さながらジャンクフードのようなイメージですね。与えすぎると、個体によってはハニーワームしか食べなくなってしまいます。

ハニーワームも、販売サイズは一定で、2~2.5㎝程度です。

維持は簡単で、購入時のふすま入りプラケースでしばらく維持が可能です。ですが20~30℃では成長が早く、短期間でさなぎから成虫になってしまう可能性もあります。長期間継続して維持したい場合は、15℃以下になる、冷蔵庫の野菜室などに入れておくと良いでしょう。

オススメの虫エサ3選とその理由

さて、ここまで7種類の昆虫エサをご紹介しました。

  • ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)
  • フタホシコオロギ(フタホシ)
  • デュビアローチ(デュビア)
  • レッドローチ(レッチ)
  • ミルワーム
  • ジャイアントミルワーム(ジャイミル)
  • ハニーワーム(ハニワ)

この中で、私がオススメする昆虫エサは栄養バランスが良いコオロギ(イエコ)維持・繁殖に手間がかからないデュビア与えやす維持がしやすいミルワームですね!

自宅で繁殖しないのであれば、イエコが喰いつきも良く、しっかりと栄養も取れるのでオススメです!

20㎝を超えるサイズのトカゲやヤモリに与えるなら、フタホシでも良いでしょう。

自宅での繁殖も考えているのであれば、安定供給まで少し時間がかかりますが、デュビアがオススメです!

コオロギの自家繁殖は「弱い、臭う、共食いする」とちょっと手間がかかりますが、デュビアは最低限の手間で繁殖でき、ほとんど失敗しないと思います。

「どうにも虫が苦手なんだよ💦触れないんだよ💦」という方には、ミルワームがオススメです!

栄養バランスはコオロギやローチに劣りますが、ガットローディングやダスティングをしっかりすれば、ある程度カバーできます。人口フードが開発されているレオパなどは、ミルワームと人口フードで飼育が可能ですね。

まとめ

さて、トカゲやヤモリに与える昆虫エサを7種ご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

昆虫エサは健康維持のカギとなる重要な食事です。

コオロギ・デュビア・ワーム類など、それぞれに栄養価や特徴があるため、飼育している種類や成長段階に合わせたエサ選びが大切です。

また、昆虫エサを与える際は、カルシウムやビタミンの補給を忘れずに!

栄養バランスを整えることで、病気の予防や成長促進にもつながります。

今回紹介したオススメ昆虫をうまく活用しながら、相棒が元気に暮らせる環境を整えていきましょう!

今回紹介した昆虫エサ以外にもエサとなる昆虫エサは存在しますので、見慣れない昆虫エサが販売されているのを見かけた際は、栄養価や喰いつきなど、いろいろ聞いてみて下さいね。

それではまた、別の記事でお会いしましょう!