どうもこんにちは!ひとしきです。
今回は、「レオパードゲッコーの飼育方法」について、解説していきます。
レオパードゲッコーの飼育、基本は押さえたつもりだけど、健康面や環境の維持管理に不安を感じることはありませんか?ある程度飼育経験があるからこそ、「これでいいのか?」と疑問が出てきますよね。私も何度も環境の見直しをした経験があります。
今回は、そんな不安を解消するために、基本的な飼育方法はもちろん、よくあるトラブルや病気への対策までしっかりと網羅しました!
「健康管理のポイントや注意すべき病気を知りたい!」
「もっと快適にしてあげられないのかな?」
このような声にお答えできる内容となっております!
愛するレオパをもっと快適に、健康に飼いたい方は、ぜひご一読ください!
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必要な飼育環境リスト
揃えておきたい飼育環境の必需品のチェックリストです。改めて、確認してみてくださいね。
✅ ケージ:幅45cm以上を推奨(単独飼育の場合)
✅ 床材:キッチンペーパー or 爬虫類用サンド(初心者は誤飲リスクの低いものを選ぶと安心です)
✅ 温度管理:ホットスポット28〜32℃、クールスポット24〜26℃。
パネルヒーターとサーモスタットは必須ですよ!
✅ 湿度管理:30〜50%、ウェットシェルター内を70〜80%に維持
✅ 隠れ家:暖かい側・涼しい側・ウェットシェルターの3点セット
✅ 水皿:毎日交換を基本とし、新鮮な水を常に供給
✅ 紫外線ライト(任意):UVB照射は賛否ありますが、健康維持に役立つことも
✅ 餌入れ・ピンセット:ピンセット給餌も慣れると便利ですよ
✅ カルシウム・ビタミンサプリ:ガットローディングやダスティングで補給を!
エサの種類と給餌方法

最適なエサ
- コオロギ
- デュビア、レッドローチ
- ミルワーム(与えすぎ注意)
- 人工フード
レオパードゲッコーの主食は昆虫です。特に、コオロギ(ヨーロッパイエコオロギやフタホシコオロギ)やデュビアローチは栄養バランスがよく、最も一般的ですね。これにミルワームやシルクワームを組み合わせると、偏りが防げて良いですよ。
給餌の頻度は、成体なら2〜3日に1回、幼体は毎日1回が基本です。ですが、個体の状態や季節によって調整が必要ですよ。「ちょっと太り気味かな?」と感じたら、餌の量や頻度を見直すといいですね。
また、カルシウム剤やビタミンサプリを必ず与えること!
コオロギやデュビアはそれだけではカルシウムが不足しがちなので、「ガットローディング(餌昆虫に栄養を与える方法)やダスティング(昆虫に粉末をまぶす方法)」は欠かせません。紫外線ライトを使わない場合は、特にビタミンD3を含むサプリを使うのがポイントですよ。
ピンセットでの給餌は、最初は戸惑うかもしれませんが、慣れると個体ごとの摂取量や食いつきを細かく観察できるので便利です。「この子、今日は食欲ないな」と気付けるのは、大きなメリットですね。
飼育中に注意するべきポイントと対策

レオパードゲッコーの飼育は基本さえ押さえれば難しくないですが、「長く健康に」飼いたいなら細かな管理と観察がモノを言います。
温度管理の徹底
環境の温度設定は生命線とも言えるほど重要です。理想的な環境は、
- ホットスポット(暖かい側):28〜32℃
- クールスポット(涼しい側):24〜26℃
- 夜間は、22〜25℃が目安ですね。
温度のムラが大きいと、消化不良や活性低下、ひどいと拒食を引き起こします。
パネルヒーターはケージ底面の1/3〜1/2を覆う範囲に設置し、サーモスタットで正確な温度管理をしてください。
さらに、ホットスポットとクールスポットの両方に温度計を設置するのも重要ですね。
上級者の小技
- 季節ごとの温度補正:冬はエアコン併用で室温ごと安定させる。
- 冬眠(ブルーメーション)管理:どうしても行う場合は18〜20℃で状態観察必須。
※推奨はしません。健康リスク高めですよ。
湿度コントロール
乾燥地帯原産のレオパードゲッコーですが、脱皮前や繁殖期は湿度のコントロールが健康維持に直結します。理想は30〜50%ですが、脱皮期はウェットシェルターの中だけを70〜80%に上げましょう。
NG例
- ケージ全体の湿度を上げすぎる:呼吸器感染症やカビ発生の原因になります。
- シェルター内の乾燥:脱皮不全、趾端(したん)壊死リスクUP!
具体策
- ウェットシェルター内に湿らせたミズゴケやバーミキュライトを適度に敷く
- 毎日、指で触れて湿り具合をチェック
脱皮の観察とトラブル対策
レオパは定期的に脱皮します。脱皮サイクルは2週間〜1ヶ月くらいが一般的ですが、個体差があります。脱皮は、成長や健康状態のバロメーターでもありますね。
チェックポイント
- 皮がうまく剥けていない
- 指先、尻尾、目の周辺に古い皮が残っている → これ、放置すると壊死しますよ!
対策
- ウェットシェルターを再チェック
- ダメなら、ぬるま湯(30℃前後)で10分程度の温浴
- 綿棒やピンセットで優しく取り除く ※ 無理に剥がすと皮膚を傷つけるので注意!
アドバイス
- 頻繁に脱皮不全が起こる場合は、「栄養不足(ビタミンA欠乏)」も疑いましょう。
- サプリメントを強化するのも一つの手ですね。
餌の大きさと給餌量の調整
レオパの餌の大きさは頭の幅以下が鉄則です。大きすぎる餌は誤飲、消化不良、腸閉塞を引き起こします。
給餌頻度と量
- 幼体:毎日、餌の量は体重の10〜15%
- 成体:2〜3日に1回、体重の5〜10%
→ でも個体差が大きいので、「尻尾の太さ」と「体重」で管理するのが一番確実ですね。
アドバイス
- 体重管理:デジタルスケールで週1回の計測がオススメ!
- 拒食対策:季節性拒食なら環境調整。病的な拒食はすぐに獣医さんに相談を!
尻尾の太さチェック
レオパは脂肪を尻尾に蓄えるので、尻尾は健康のバロメーターになります。
- 太くてしっかりしている:健康状態◎
- 細くなってくる:栄養不足や病気を疑う
- 突然激やせ:内部寄生虫や感染症の疑いあり!
具体策
- 体重測定と並行して尻尾の状態を記録
- 形がいびつ・痩せたら、早めに病院へGO!
餌昆虫の栄養管理
与える餌昆虫は、ただの「エサ」ではなく「栄養の運び屋」です。適切なガットローディングをしないと、カルシウム不足やビタミン欠乏になってしまいます。
具体策
- コオロギやデュビアに「高栄養ペレット」「野菜」「カルシウム粉末」を与える
- ガットローディングは24〜48時間前が理想
- 給餌直前には必ずダスティング(カルシウム粉末まぶし)を!
アドバイス
- ビタミンA、D3の与えすぎは中毒になるので、週1〜2回程度に調整
- 「偏食傾向」がある個体には、餌のバリエーションを増やすと◎
ハンドリングの頻度と方法
レオパは比較的人に慣れるヤモリですが、過剰な接触はストレスになります。
基本は観賞中心で、ハンドリングは週1〜2回、5〜10分を目安にしましょう。
ポイント
- 下から手を差し入れて支える(上から掴むと捕食者だと思ってしまう)
- ハンドリング後は手洗い必須(サルモネラ感染予防)
- 脱皮中・拒食中・病気中はなるべく触らないこと!
紫外線ライトの使い方
UVBライトは必須ではないけど、ビタミンD3合成や骨格形成の補助には役立ちます。ただし、夜行性のレオパは強すぎる光を嫌うので、ライトの選択と設置場所が重要!
具体策
- UVBライトは「5.0(低出力)」でOK
- 1日8〜12時間、日中のみ照射
- シェルターで暗い場所を確保し、逃げ場を作ること
- 紫外線ライトの「交換時期(約6ヶ月)」を忘れずに!
床材と清掃の徹底
床材選びは「誤飲リスク」や「掃除のしやすさ」で決まります。初心者はキッチンペーパーやペットシーツ、中級者以上なら爬虫類用のマットやサンドが人気ですね。
清掃頻度
- 排泄物は毎日取り除く
- 週1で全体清掃
- 月1で床材全交換(使い捨て系ならもっと頻繁に!)
注意点
- 消毒は爬虫類専用クリーナー or 希釈した次亜塩素酸水
- アルコール消毒はNG(揮発成分が残りやすく危険)
他のペット・人との接触管理
他のペット(犬・猫・他の爬虫類)は、レオパにとっては脅威や感染源です。
ストレスによる拒食や病気の原因にもなるので、ケージは静かな場所に設置し、ハンドリング後は手指消毒を徹底してください。
飼育エリアのポイント
- 温度・湿度が安定する場所
- 直射日光が当たらない場所
- 振動・騒音の少ない場所 → これ、案外見落としがちですが、ストレス管理には超重要ですよ!
罹患する可能性のある病気と対策

くる病(代謝性骨疾患:MBD)
カルシウムやビタミンD₃不足により起こる骨軟化症です。症状は食欲不振、震え(筋肉の痙攣)、四肢の腫れや異常湾曲、下顎の柔軟化など。放置すると四肢や背骨が変形し、自力で歩行困難になります。
原因はエサのカルシウム不足やカルシウムとリンの比率不均衡、ビタミンD₃不足(紫外線不足)などですね。ガットローディングとダスティング、適度なUVB照射で予防しましょう。特に成長期の幼体と産卵期のメスはカルシウム需要が高いので注意してください。
症状が出てしまった場合、早期なら獣医師によるカルシウム注射や投薬で回復可能なケースもあります。骨の変形が顕著な場合は予後不良となることも多いため、予防が何より重要です。
腸閉塞
消化管内に餌以外の異物が詰まる状態です。レオパードゲッコーでは誤って砂などの床材を飲み込んでしまった場合によく起こります。症状は糞が出なくなる、食欲低下、腹部の膨満などで、重篤になると死亡する危険もあります。
原因は細かい粒子状の床材(特にカルシウムサンドや鉱物系砂)を使用し、捕食時にそれを大量に飲み込んでしまうことです。また低温下で消化不良の餌が詰まることも原因になります。
対策は、幼体や小さい個体には新聞紙やキッチンペーパーなど誤飲しない床材を使用すること、餌は別容器で与えるなどして床材を口に入れない工夫をすることです。万一、腸閉塞が疑われる場合、すぐに爬虫類専門医に相談します。軽度であれば温浴や投薬で排出を促せることもありますが、重度の場合は外科手術が必要になることもあります。日頃から床材の選択と温度管理に気を配り、このリスクを極力減らしましょう。
脱皮不全(残皮症)
脱皮の際に古い皮膚が部分的に体に残ってしまう状態です。特に指先や尾先、目の周りに古い皮がこびりつくことがあります。
原因は湿度不足や栄養不良、ダニなどの皮膚寄生虫です。放置すると指先の血行が止まり、最悪その指が壊死・脱落することもあります。
対策は、普段から湿度管理を適切に行い、湿った隠れ家を設置することです。脱皮が確認できたら、ヤモリが湿った隠れ家に籠もるのを促し、自分で脱皮を完了できるようにします。
もし一部皮が残ってしまったら、人肌程度のぬるま湯にヤモリを浅く浸して、優しく湿らせた綿棒で取れそうな部分をなでてみます。それでも取れない皮が指などに残る場合は、無理に引っ張らず、獣医師に相談してください。定期的なビタミンAやミネラルの補給も、皮膚の健康維持には重要ですね。
卵閉じ(卵詰まり)
メスのレオパードゲッコーが産卵できず卵が体内に留まってしまう状態です(卵塞ともいいます)。
メスはオスと交尾しなくても無精卵を産むことがあり、産む場所が適切でないと卵を産まずに抱え込んでしまうことがあります。症状は産卵予定日を過ぎても産卵しない、お腹が張っているが食欲がない、後肢で腹部を掻く仕草が見られる等です。
原因は、産卵床が用意されていなかったり、カルシウム不足で産卵力が低下した場合などです。また初産の若いメスや高齢のメスではリスクが高まります。
対策は、繁殖させる予定がなくとも成熟したメスには「産卵床(湿った砂土)」を用意してあげること、産卵期にはカルシウム強化と保温に努めることです。卵閉じが疑われる場合、早めに動物病院でレントゲン検査を受け、必要に応じて薬で産卵を促すか、手術で卵を取り出す処置が取られます。未交尾でも卵を産む可能性がある点を念頭に置き、メス単独飼育でも備えを怠らないようにしましょう。
寄生虫感染
内部寄生虫(特にクリプトスポリジウムなど)や外部寄生虫(ダニ等)は、レオパードゲッコーにしばしば問題を起こします。
「クリプトスポリジウム症(通称スティックテイル病)」は、寄生虫クリプトスポリジウムによる腸管感染症で、尻尾の著しい痩せ細り(棒状になる)が特徴です。50%近くの飼育個体が保虫者であるとの報告もあり、発症すると食欲不振・体重減少・下痢・嘔吐などが見られます。治療は難しく、完治は困難ですが、パロモマイシンなどの薬で症状を緩和させる試みがされています。
対策としては、新規にお迎えした個体は必ず一度隔離飼育し、糞便検査で寄生虫の有無を調べます。特にクリプトスポリジウムは一度蔓延すると駆除が難しいため、感染個体は他個体と完全に隔離し、用具も別にして交差感染を防ぎます。
また普段から糞便の状態に注意し(白っぽい未消化物が混じる、悪臭のある下痢が続く等は要注意)、異常があれば早めに動物病院で検査を受けます。
外部寄生虫では、床材や餌昆虫を媒介にダニが発生することがあります。ダニが付くとかゆみや貧血、脱皮不全の原因にもなるため、発見したら駆除剤の使用や床材交換で対処します。これも清潔な環境維持と、新しい生体や器具の持ち込み時の検疫が最大の予防策ですね。
まとめ
レオパードゲッコーの飼育方法について解説しましたが、いかがだったでしょうか?
レオパードゲッコーの飼育はシンプルそうで、実は奥深いんです。「ちゃんと飼えてるかな?」と不安になったときは、基本に立ち返るのが一番です。基本の温度・湿度管理から、餌や病気の対策まで一つひとつ押さえることが、長生きの秘訣です。
日々の観察が一番の予防策ですから、しっかり向き合ってあげましょうね。
それではまた、別の記事でお会いしましょう!