【爬虫類展示即売会】気になる爬虫類を一挙に解説!アガマ・スキンク・カナヘビ編

トカゲ
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皆さまこんにちは!ひとしきです。

爬虫類の大規模展示即売会に参加してきました!
新たな生体は今の飼育環境的に難しいのでお迎えしませんでしたが、たくさんの種類を見ることができて非常に楽しかったです!

というわけで今回は、「爬虫類展示即売会で見かけた気になる爬虫類を一挙解説!」と題して、印象的だった種を中心にご紹介します。珍しいものからおなじみの種類まで、見るだけでもワクワクしますよね。

よく知る爬虫類から珍しい爬虫類まで様々な種類と出会えるのが展示即売会の魅力でもあります。

「こんな種類も販売されているんだ」

と、驚くこと間違いなし!

今回は一番種類の多かった、アガマやスキンク、カナヘビなどのトカゲ編です!

気になる生体があれば、ぜひその生態や飼育方法を調べてみてくださいね。

アオカナヘビ (Takydromus smaragdinus)

基本情報

  • 最大体長: 約20~25cm(尾が全長の2/3以上を占める)
  • 寿命: 5~10年程度
  • 食性: 昆虫食
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: 日本の南西諸島(奄美大島、徳之島、沖縄本島など)に分布し、草原、森林の縁、サトウキビ畑などに生息します。茂みや草むらを好み、尾を使って草に絡まりながら移動します。

見た目の特徴

名前どおり鮮やかな緑色が魅力です。メスは全身が美しいエメラルドグリーン、オスには茶褐色の帯が入るなど、地域や個体によって色味が少し変わります。
尾が非常に長く、全長の2/3以上を占めるのが大きな特徴ですね。

行動学的特徴

危険を感じると素早く茂みへ逃げ込み、尾を絡ませて草にしがみついたりします。昼行性で日光浴をしつつ、昆虫を捕らえて暮らしています。細長い体と長い尾をうまく使って素早く動く姿が観察できます。

まとめ

鮮やかな緑色の体色と長い尾が印象的で、日本の自然の中でも独特の存在感を放つトカゲです。飼育には広めのケージと十分な温度・湿度管理が必要になります。

アオジタトカゲ(Tiliqua)

基本情報

  • 最大体長: 最大で70cm程度(種によって異なる)
  • 寿命: 平均寿命は10~20年程度
  • 食性: 雑食性で、野生では昆虫、カタツムリ、小動物、果実、葉などを食べる
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: 主にオーストラリア、インドネシア、ニューギニアなどの平地や草原、乾燥地帯に生息します。物陰や落ち葉の下に隠れながら生活することが多いです。

見た目の特徴

最大の特徴は何といっても「青い舌」。威嚇の際に舌を大きく見せ、相手を驚かせます。背中は硬い鱗で覆われ光沢があり、腹側は柔らかくモチモチ。体色は褐色のバンド模様が一般的です。

行動学的特徴

捕食者に襲われると青い舌を見せたり、体を膨らませて「フーッ」と音を立てて威嚇します。短い手足で移動はゆったりした印象。比較的おとなしく人にも馴れやすい種なので、ペットとして人気があります。

まとめ

ユニークな舌と丸みのある体型で、見た目にも愛嬌のあるトカゲ。飼育の際は高温・低湿すぎない環境を整え、バランスの良い餌を与えることが長寿の秘訣です。

アルマジロトカゲ (Ouroborus cataphractus)

基本情報

  • 最大体長: 約12~21cm
  • 寿命: 約15~20年
  • 食性: 肉食性(昆虫や節足動物を捕食)
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: 南アフリカ西部の乾燥した岩場や荒地に生息し、岩の隙間や裂け目を住処とします。これらの環境は捕食者から身を守るための隠れ場所として機能します。

見た目の特徴

名前のとおり、全身が硬い鎧のような鱗で覆われています。背中や尾には鋭い棘状の鱗があり、腹面は黄色味を帯びるなど個体差あり。体は扁平で岩の隙間に入りやすい形状です。

行動学的特徴

危険を感じると尾をくわえて体を丸める「アルマジロ」ポーズでおなじみ。群れを作って暮らすことでも知られています。過酷な環境で生存するために進化した、興味深い生態を持つトカゲですね。

まとめ

鎧のような見た目と、クルンと丸まる防御姿勢が人気のアルマジロトカゲ。飼育難易度はやや高めですが、その珍しさとユニークさで根強いファンが多い種です。

オオヨロイトカゲ(Smaug giganteus)

基本情報

  • 最大体長: 約30~40cmで、ヨロイトカゲ科の中でも最大種
  • 寿命: 10年程度(飼育下ではさらに長生きの可能性あり)
  • 食性: 肉食性(昆虫や小型節足動物など)
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: 南アフリカ北東部の平坦な草原や緩やかな傾斜地に生息し、地面に深い横穴を掘って巣穴とします。

見た目の特徴

「サンゲイザー(太陽を見つめる者)」とも呼ばれるように、日光浴姿が特徴的。体は頑丈な鱗と棘で覆われており、鎧をまとっているような外見。頭部には大きな棘状鱗があり、かなりの迫力があります。

行動学的特徴

1m以上の横穴を掘り、そこを巣穴として利用します。危険を感じると、尾を使って隙間に体を固定し、引きずり出されにくくする行動が有名。群れを作ることもあり、社会性のあるトカゲとして知られています。

まとめ

棘だらけの武装スタイルと、集団で生活する社会性が魅力的。サンゲイザーの名のとおり、日光浴の姿には独特の愛らしさが感じられます。

オニプレートトカゲ (Broadleysaurus major)

基本情報

  • 最大体長: 約40~50cm(中型のトカゲ)
  • 寿命: 10~15年(ケア次第で20年近く生きることも)
  • 食性: 雑食性(昆虫、小型無脊椎動物、果物や野菜など)
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: アフリカ大陸の乾燥地帯やサバンナ、岩場に生息。砂漠や草原を好み、巣穴を掘って生活する

見た目の特徴

四角くゴツゴツした鱗が「プレート」のように並び、まるで恐竜のミニチュア版。地味な体色が多いものの、つぶらな瞳とのギャップで愛好家に人気です。

行動学的特徴

性格は比較的おとなしく、飼育しやすいといわれています。野生では深い巣穴を掘って休息する習性があるため、ケージには隠れ家を用意すると落ち着きます。
高温すぎる環境が苦手なので、温度管理が重要。

まとめ

見た目のいかつさに反して穏やかな性格が魅力のトカゲ。比較的丈夫で飼育しやすく、初心者にもオススメです。

ゲイリートゲオアガマ(Uromastyx geyri)

基本情報

  • 最大体長: 約28~35cm程度
  • 寿命: 20~30年(長寿個体は35年近く生きることも)
  • 食性: 草食性(葉、花、種子など)
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: アフリカ北部(アルジェリア南部、マリ東部、ニジェール北部)の乾燥地帯に生息。砂漠や荒野を主な生息地とし、高温で乾燥した環境に適応しています。昼夜の気温差が激しい地域で、巣穴を掘って生活します。

見た目の特徴

赤、オレンジ、黄色、緑など、非常に鮮やかな体色が多い。名前のとおりトゲのある尾を持ち、外敵から身を守ります。平たい胴体と「おじさん」のような風貌がどこか愛らしい。

行動学的特徴

高温環境を好み、ホットスポットは45~50℃にもなることがあります。夜間や危険時には深い巣穴に隠れる習性があり、飼育下でも隠れ家は必須。比較的おとなしく、人に慣れやすい子も多いです。

まとめ

カラフルな発色と個性的な顔つき、穏やかな性格が人気のトカゲ。寿命が長いので、飼育の際は長期的に向き合う覚悟が必要かもしれません。

シュナイダースキンク (Eumeces schneideri)

基本情報

  • 最大体長: 約30~40cm
  • 寿命: 約5~10年
  • 食性: 雑食性(昆虫中心)
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: 主に北アフリカ、中近東、西アジアの乾燥地帯や半乾燥地帯に生息しています。砂漠や乾燥した草原、岩場などを好み、地中に潜ることも多いです。

見た目の特徴

滑らかな鱗と黄色やオレンジの斑点模様が目立ち、明るい印象。丸みを帯びた体に長い尾を持ち、砂を掘って潜るのが得意。性格は温厚で、人に慣れやすい個体が多いです。

行動学的特徴

好奇心旺盛で活発に動きます。地中や床材に潜る習性があるため、飼育下でも潜れるような環境を整えると自然な行動が見られて面白いです。人に慣れるとハンドリングもしやすく、初心者にも人気。

まとめ

美しい体色と穏やかな性格が魅力で、初めてのスキンク飼育にもオススメです。砂や土に潜る習性を楽しみたいならぜひ。

バタフライアガマ(Leiolepis)

基本情報

  • 最大体長: 30~60cm(種による)
  • 寿命: 約6~10年
  • 食性: 昆虫主体の雑食性
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: 主に東南アジア(ベトナム、タイ、ラオス、カンボジアなど)の乾燥した草原や砂地、農耕地に生息します。一部の種は森林や低木林にも適応しています。

見た目の特徴

オスはオレンジや黒の縞模様が腹部に出る派手な個体が多く、メスは地味な色合い。脇腹や太ももに目玉模様のような斑点を持つこともあり、捕食者を威嚇する擬態と言われています。
二足走行で走ることもあるユニークなアガマです。

行動学的特徴

砂地に巣穴を掘って生活し、乾燥地帯でも水分を上手に保ちます。昼行性で日光浴を好み、オスは縄張り意識が強くヘッドボビングで威嚇・アピールをします。
危険時は後ろ足で走りながら素早く逃げるのが見もの。

まとめ

鮮やかな体色や独特の二足走行など、見た目・行動ともにインパクト大。温度管理や紫外線が重要ですが、しっかり飼えば魅力全開です。

ヒガシウォータードラゴン(Physignathus lesueurii)

基本情報

  • 最大体長: 70~90cm(尾が全長の半分以上)
  • 寿命: 10~15年
  • 食性: 雑食性で、昆虫、小型爬虫類、小型鳥類、果実などを食べる
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: オーストラリア東部の川や湖の近くの森林地帯に生息します。水辺や樹上で活動し、泳ぎが得意です。

見た目の特徴

背中のクレスト(トゲ状突起)と長い尾が特徴。オスは胸から腹にかけて赤やオレンジ色が出る場合があり、とても鮮やか。樹上・水辺生活に適応した体型です。

行動学的特徴

樹上で暮らし、敵に襲われると水中へダイブして逃げるという得意技を持ちます。泳ぎだけでなく潜水も上手。日光浴好きで、複数個体が集まってバスキングする姿がよく見られます。

まとめ

樹上性と水辺生活をあわせ持つ不思議なトカゲ。アクティブに泳ぐ姿や華やかな体色が魅力で、飼育には十分な広さと水場が欠かせません。

フトアゴヒゲトカゲ(Pogona vitticeps)

基本情報

  • 最大体長: 約40~55cm(尾が全長の半分以上を占める)
  • 寿命: 平均7~10年、健康な個体では15年近く生きることもある
  • 食性: 雑食性で、幼体は昆虫を主に食べ、成体になると野菜や果実を中心に食べる
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: オーストラリアの乾燥地帯(砂漠や低木地帯)に生息しています。日中は岩や木の上で日光浴をし、夜は岩陰や草木の間で休息します。

見た目の特徴

名前のとおり「ヒゲ」のようなトゲ状の鱗が顎周辺に密集。危険を感じると喉を膨らませ、黒く変色させて威嚇します。体色は赤系、黄系、茶系など多様なモルフが存在。

行動学的特徴

非常に温厚で人に慣れやすく、ペットとして大人気。日光浴を好み、頭を上下に振る「ボビング」や前足を振る「アームウェービング」でコミュニケーションを図るユニークさも人気の秘密です。

まとめ

恐竜的な見た目と優しい性格のギャップが最大の魅力。飼育しやすく初心者にもオススメですが、広いケージや温度・紫外線管理は忘れずに。

モトイカブトトカゲ(Tribolonotus novaeguineae)

基本情報

  • 最大体長: 15~20cm
  • 寿命: 5~10年
  • 食性: 肉食性(昆虫や節足動物)
  • 活動時間帯: 夜行性
  • 棲息域の特徴: ニューギニア島の熱帯雨林に生息し、湿度の高い環境を好みます。地表棲で、倒木や落ち葉の下などに隠れて生活します。

見た目の特徴

黒褐色の体にトゲ状の鱗がゴツゴツと並び、まさに小さなドラゴン。頭部は兜を被ったような角ばった形で「カブトトカゲ」の名の通り。アカメカブトトカゲに似ていますが、目の周りに赤い模様がない点が特徴。

行動学的特徴

夜行性で昼間は隠れがち。非常に臆病なため、ストレスを与えないようにシェルターや倒木を用意するのが重要。危険を感じると硬直したり、自切を行うことも。ともあります。繁殖期は特に決まっておらず、飼育下ではいつの間にか産卵していることもあります。

まとめ

小柄でトゲトゲした見た目がかわいいトカゲ。湿度管理が難しい面もありますが、夜行性ならではの独特な生態が観察できる点が魅力です。

ヨツスジトカゲ(Plestiodon quadrilineatus)

基本情報

  • 最大体長: 約40cm(尾が半分以上)
  • 寿命: 5~10年程度
  • 食性: 雑食性(主に昆虫、小型の無脊椎動物)
  • 活動時間帯: 昼行性
  • 棲息域の特徴: 主に中国を含むアジア地域に分布しており、乾燥地帯や森林の地表付近に生息します。

見た目の特徴

体に4本の縦線が入るのが最大の特徴。尾は鮮やかな青色で、若い個体ほどハッキリした発色。成長に伴い色味はやや薄れることが多いです。

行動学的特徴

オスは縄張り意識が強く、メスや他の個体に対して攻撃的になる場合も。とにかく素早い動きで、岩の隙間や地面の穴に瞬時に隠れることができます。日光浴をしてから活発に狩りを行うのが習性。

まとめ

青い尾が美しいスキンクの仲間。臆病で素早いので、飼育する場合は隠れ家や落ち着ける空間をしっかり確保すると良い。観察派の飼育者に向いています。

まとめ

今回はアガマやスキンク、カナヘビなどの「トカゲ」に限定してご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?

今回参加した展示即売会は年2回ほど開催される大規模なイベントで、普段はなかなか見られない種類も多数出品されていました。フトアゴヒゲトカゲは特に数が多く、モルフのバリエーションも圧巻でした。

爬虫類の展示即売会はほぼ毎月どこかで開かれており、近所のショップでは見かけないレア種との出会いも魅力の一つです。興味のある方はぜひ足を運んでみてください!

それではまた、別の記事でお会いしましょう!