【クレステッドゲッコー】飼育環境を整えるには生態の理解が大切!健康に飼育するために守るべき5つのポイントについて解説!

クレステッドゲッコー
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皆さまこんにちは!ひとしきです。

今回は、「クレステッドゲッコーを健康に飼育するために守るべき5つのポイント」について、解説していきます。

クレステッドゲッコーは見た目のかわいさと初心者でも比較的飼いやすい性格で、今やヤモリ界のトップアイドルとなっていますね。
ですが初心者向けとはいえ、健康で長生きしてもらうためには、それなりにポイントを押さえた飼育環境が必要です。

この記事では『クレステッドゲッコーを健康に飼育するために守るべき5つのポイント』を、できるだけ砕けた表現でわかりやすくまとめました。

「これからお迎えするクレステッドゲッコーに良い環境を整えてあげたい!」

「お迎えした後なんとなく育てているけど……ほんとにこれで大丈夫?」

このような方にぜひ、読んでいただきたい内容となっております!

これからゲッコーをお迎えしようとしている方も、すでに一緒に暮らしている方も、ぜひ読んでみてくださいね。

クレステッドゲッコーの生態についてはこちらの記事で紹介!【壁チョロヤモリ代表!】クレステッドゲッコーの生態について解説!

クレステッドゲッコーに必要な飼育器材についてはこちらの記事で紹介!【これを揃えればOK!】クレステッドゲッコーの快適環境を作る!必須の飼育器材について解説

温度の管理

クレステッドゲッコーは温暖な森林地域に生息しており、暑すぎず寒すぎずの温度帯を維持しなければなりません。適切な温度を保つことで、消化や代謝の働きを助け、病気のリスクを軽減することができます。

温度の理想的な範囲

  • 日中の適温: 25〜28℃
  • 夜間の適温: 18〜22℃

温度管理のポイント

温度が高すぎると熱中症リスク、低すぎると免疫力低下や消化不良の原因になります。温度計を常備して「こまめにチェック」が鉄則です。もし夜間に気温が下がりすぎる場合は、パネルヒーターなどで補助してあげましょう。

✅ 温度計を複数設置して、ケージ内が均一な温度に保たれているか確認する

✅ 冬場や気温が下がる時期はヒートパネルやヒーターを設置して温度低下を防ぐ

✅ ケージは直射日光の当たらない場所に設置し、ケージ内温度を安定させる

✅ 生体が自由に移動できるように温度差のある環境を作る
  - 片側を暖かくし、反対側を涼しくするのが理想的です。

クレステッドゲッコーにバスキングライトは必要?

クレステッドゲッコーは樹上性の夜行性ヤモリであるため、基本的にはバスキングライトは必要ありません。昼間に日光浴をする習性がなく、体温を外部の熱源で調整するタイプの生き物ではないため、バスキングライトを設置しても活用しないことが多いです。

湿度の管理

クレステッドゲッコーは高湿度の環境を好むため、湿度管理はとても重要です。
湿度が低すぎると脱皮不全や乾燥による体調不良が発生しやすくなり、逆に高すぎるとカビや細菌が発生してしまうため、適度なバランスが求められます。

湿度の理想的な範囲

  • 昼間の湿度: 50〜60%
  • 夜間の湿度: 60〜70% (夜間に湿度を少し高めにすると、より自然な環境に近づきます)

湿度管理のポイント

湿度計を設置してこまめに湿度を確認する

1日1〜2回、朝と夜に軽く霧吹きを行う

ケージの通気性を確保し、過剰な湿気を防ぐ

水入れを設置し、湿度を安定させる

脱皮不全の兆候がないかチェックし、必要に応じて湿度を調整する

湿度が低すぎると脱皮不全になりやすく、逆に高すぎるとカビや細菌の繁殖が促進されるため、適度な湿度のバランスを維持しましょう。

清潔な飼育ケージの維持

クレステッドゲッコーの健康を守るためには、ケージの清潔さを維持することが欠かせません。

クレステッドゲッコーは高い湿度を好む種類ですので、ケージ内は比較的高湿度に保たれています。

適切な湿度であればよいのですが、通気性が悪いケージや霧吹きのやりすぎなどで湿度が高くなりやすく、レオパードゲッコーなどの乾燥系の爬虫類ケージよりもケージ内にカビや細菌が繁殖しやすい環境です。

ケージ内の清掃を怠ると、カビや細菌の発生により皮膚病や呼吸器感染症のリスクが上がってしまいますので、日々清潔にしておきましょう

ケージの掃除頻度

  • 毎日: フンや食べ残しの除去、水入れの交換
  • 週1回: 床材の軽い交換、ケージ内の簡単な拭き掃除
  • 月1回: ケージ全体の徹底的な掃除、床材の総入れ替え、装飾品の洗浄・消毒

清潔な環境を維持するためのポイント

フンや食べ残しは発見次第除去する

水入れとエサ入れを毎日洗い、新鮮な水を補充する

床材の汚れを確認し、定期的に交換

ケージ内の換気を意識し、湿気がこもらないようにする

シェルターや登り木を月1回は洗浄・消毒

清潔な環境を維持することで、クレステッドゲッコーの健康を守り、ストレスの少ない快適な暮らしを提供できます。

床材とレイアウト

クレステッドゲッコーの飼育環境において、床材とレイアウトもとても重要な要素です。

特にクレステッドゲッコーは樹上性のヤモリですので、流木やコルクなどで立体的なレイアウトを作成する必要があります。ケージ内のレイアウトによって自然に近い環境を再現することで、ストレスが軽減され、健康的な生活を送ることができますね。

床材の選び方

床材は、湿度の維持や掃除のしやすさを考慮して選びましょう。
それぞれのメリットとデメリットを挙げますので、参考にしてみてください。

ひとしき的には、管理しやすい「ハスクチップ」がオススメ!

ココナッツファイバー(ヤシガラ)
  - 吸湿性が高く、湿度管理がしやすい。
   蒸れるとダニやカビが発生しやすい。

キッチンペーパー
  - 衛生的で交換が簡単、フンが見やすく、病気の早期発見にも役立つ。
   見た目が自然的ではない。

ハスクチップ・バークチップ
  - 保湿性があり、自然な見た目を演出できる。カビも生えにくい。
   粉塵が出ることがある。

土系の床材(爬虫類用ソイル)
  - 天然の環境を再現できる。湿度を維持しやすい。
   蒸れやすく、ダニやカビが発生しやすい。

❌ 砂や小石 – 誤飲のリスクがあり、クレステッドゲッコーには不向き

ポイント: 床材は定期的に交換し、カビや細菌の繁殖を防ぎましょう。

レイアウトのポイント

レイアウトは、クレステッドゲッコーが「樹上性のヤモリ」であることを意識して行うと良いでしょう。森林地帯に生息していることも考慮すると、見た目にも映えるケージになりますね!

高さのある空間を作る
  - クレステッドゲッコーは樹上性で、基本的に高い場所で過ごすため、垂直方向にレイアウトを
   作りましょう。ケージの壁面に流木や枝を固定し、登れる環境を整えるのが理想的です。

隠れ家を複数配置する
  - 物陰に隠れることで安心するため、シェルターや植物の陰など、隠れられる場所を複数設置
   しましょう。地上よりも、高所に隠れる場所を設定してあげると良いです。

人工 or 本物の植物を設置する
  - 植物の葉は天然の隠れ家になり、クレステッドゲッコーの本来の生息地を再現できます。
   ケージ内に緑が入ると、見た目にもかなり良くなります。
   本物の植物は手入れが大変ですが、湿度の管理が容易になります。

エサや水の位置を工夫する
  - エサ皿や水入れは、生体が落ち着いて食べられる場所に設置しましょう。樹上性のヤモリの
   ため、ケージ側面に設置するなど少し高い場所にエサ皿を置くと食べやすくなります。

栄養バランスの取れたエサを与える

クレステッドゲッコーのエサは大きく分けて、人工フード生き餌(昆虫)果物の3つがあります。自然界では果実や昆虫を主に食べているため、飼育下でもこれに近い栄養バランスを意識したエサを与えることが重要ですね。

与えるエサのメリット・デメリットを解説していきます。

クレステッドゲッコー専用フード

最近では、市販のクレステッドゲッコー専用の総合栄養食が販売されており、これが主食として推奨されています。

オススメの人工フード

  • ヒカリ (Hikari) クレスゾル
  • レパシー (REPASHY) クレステッドゲッコーフード 
  • ヒカリ (Hikari) レオパゲル
    – レオパードゲッコー用のエサですが、クレステッドゲッコーにもオススメです。

メリット

  • 必要な栄養素がバランスよく含まれている
  • 昆虫や果物を別途準備しなくても良い
  • 保存がしやすく、管理が簡単

デメリット

  • 個体によっては食べない場合がある
  • 水で溶かして与える必要があるため、手間がかかる

生き餌(昆虫)

クレステッドゲッコーは昆虫も好んで食べるため、人工フードを食べない個体や、本能を刺激したり、栄養補助として週に数回与えると良いでしょう。
昆虫エサを与える際には、カルシウムパウダーとビタミンD3の添加を忘れないように注意しましょう。

おすすめの昆虫

  • コオロギ(栄養バランスが良く、万能エサ)
  • レッドローチ(消化しやすく栄養価が高い)
  • デュビア(タンパク質が豊富で栄養価が高い)

メリット

  • 喰いつきはバツグンで、食べない個体はまずいない
  • 高タンパクで成長促進に効果的
  • 自家繁殖できるなら、コストが安い

デメリット

  • 保存が難しく、管理に手間がかかる
  • 生き餌に慣れると人工フードを食べなくなる場合がある

果物

果物はクレステッドゲッコーにとって自然な食事の一部ですが、糖分が多いため与えすぎには注意が必要です。おやつ程度に与えるのが良いでしょうね。

おすすめの果物

  • バナナ(柔らかく消化しやすい)
  • マンゴー(ビタミン豊富で嗜好性が高い)
  • パパイヤ(消化酵素を含み、胃腸に優しい)
  • イチゴ(抗酸化作用があり、健康維持に役立つ)

メリット

  • ビタミンやミネラルを補給できる
  • ゲッコーの食欲を刺激しやすい

デメリット

  • 糖分が多く、過剰摂取すると肥満の原因になる
  • 水分が多すぎると消化不良を起こす可能性がある

まとめ

クレステッドゲッコーを健康に飼育するために守るべき5つのポイントについて解説いたしましたが、いかがだったでしょうか?

クレステッドゲッコーの健康を守るためには、以下の5つのポイントをしっかり押さえましょう。

温度の管理:日中25〜28℃、夜間18〜22℃を目安に

湿度の管理:50〜70%をキープしつつ換気も大事

清潔な飼育ケージの維持:こまめな掃除で病気を防ぐ

床材とレイアウト:垂直なレイアウトを意識し、隠れ家を用意する

栄養バランスの取れた食事:人工フード・生き餌・果物をバランスよく

飼育環境を整え、適切な温度と湿度、そして清潔なケージとバランスのよい食事を提供することで、あなたのクレステッドゲッコーはきっと元気いっぱいに過ごしてくれるはずです。

それではまた、別の記事でお会いしましょう!