【サンビームヘビ】飼育方法と注意点について解説!これを知れば大丈夫!

サンビームヘビ
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皆さまこんにちは!ひとしきです。

今回は「サンビームヘビの飼育方法」について、解説していきます。

サンビームヘビはその虹色の美しい鱗と、土中でひっそりと暮らす独特な生態が魅力です。
飼育の鍵は「湿度管理」と「潜り込める環境づくり」。床材を厚めに敷き、ケージ内の温度・湿度を安定させることが大きなポイントになるんです。

この記事では、サンビームヘビを飼い始める前に知っておきたい飼育の基本情報から、給餌方法、さらには病気やトラブルへの対策まで、深く掘り下げて解説していきます!

「サンビームヘビに興味はあるんだけど、実際の飼育方法ってどんな感じ?」

「飼育し始めたんだけど、どんなところに気を付ければいいの?」

このような疑問にお答えできる内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください!

サンビームヘビの生態についてはこちらの記事で解説!【生態の解説】虹色に輝く半地中性のヘビ!サンビームヘビの生態について解説

飼育環境についてはこちらの記事で解説!【飼育環境を整える】他のヘビとちょっと違う!サンビームヘビの飼育環境について解説

サンビームヘビの基本情報

https://www.zoochat.com/community/media/sunbeam-snake-xenopeltis-unicolor.407160/
  • 最大体長およそ1m前後(稀に1.3mを超える個体も)
  • 食性肉食性
  • 生息域東南アジアを中心に、タイやマレーシア、インドネシアなど湿度の高い地域
  • 生態普段は地中や落ち葉の下などに潜っている(半地中性)
  • 活動時間帯夜行性

サンビームヘビはその名の通り、日光に当たると虹色に光る美しい鱗を持っています。
主に地中や落ち葉の下に潜って暮らす地中性のヘビで、人前に頻繁に姿を見せるタイプではありません。攻撃性は低いですが、反面臆病でもありますので、ハンドリングについてはあまり期待しないほうが良いでしょう。ストレスを感じやすく、環境が適切でないと体調を崩しやすいです。

飼育環境

飼育環境についてはこちらの記事で詳しく解説しています!【飼育環境を整える】他のヘビとちょっと違う!サンビームヘビの飼育環境について解説

ケージ

  • 最大1.3mになることを考えると、幅90cm×奥行45cm×高さ30cmがオススメ
  • 床材を深く敷くことができるケージを選択する

床材

  • バークチップやヤシガラ土など、保湿力のある床材を選択する
  • 10㎝以上を目安に敷く

シェルターとレイアウト

  • シェルターはヘビの全身が隠れるサイズを複数設置する(ホットスポットとクールスポット)
  • レイアウト用品は、シェルターがあれば必要ない

温度と湿度

  • 温度:ホットスポット28〜30℃、クールスポット24〜26℃ 夜間は少し下げると良い
  • 湿度:60〜80% カビや細菌の発生に注意

エサと給水

  • エサは冷凍マウス
  • 水入れは給水だけでなく水浴びにも利用するため、全身が浸かれる大きいものを選ぶ

サンビームヘビは飼育環境がキモです!これらが整っていないと、体調を崩しやすくなってしまいます。自身の飼育環境と照らし合わせて、確認してみてください。

エサと給餌方法

与えるエサ

  • 冷凍マウス
  • 冷凍ウズラ(雛)

エサについては他のヘビと同様、冷凍マウスを解凍して与えます。
解凍が不十分だと、お腹が冷えて消化不良を起こしますので、40℃程度のお湯で中までしっかり解凍してください。

給餌の頻度

  • ベビー~ヤング:週1回程度
  • アダルト:2週に1回程度

サンビームヘビは視力が弱く、エサに気づかないこともあります。目の前で動かしたり、少し血を出すなどの工夫が必要ですね。素手で持っていくと噛まれる危険もありますので、エサを持っていくときはピンセットで行いましょう。

また臆病な性格のため、人が見ていると食べないこともあります。その場合はエサに気づかせたうえで、静かに置いておきましょう。

飼育中に注意するポイントと対策

ストレス管理

サンビームヘビは神経質な性格で、頻繁なハンドリングや環境の変化に弱いです。ケージを静かな場所に置いたり、必要以上に触らず、静かな環境を保つことが重要です。
床材にもぐって出てこないことが多いですが、観察したいからといって、無理に出すのはやめた方が良いでしょう。

衛生管理

衛生環境が悪いと、ダニやコバエの発生原因となります。
多湿の環境では、衛生環境が悪くなりがちです。フンなどは、確認しだい取り除くようにしましょう。

湿度管理

湿度が高い環境ではダニや皮膚病が発生しやすく、湿度が低いと脱皮不全を起こす可能性があります。
適切な床材を使用し、霧吹きで湿度の調節を行いましょう。
大きな水入れを用意しておけば、必要な時は水浴びするなど、ヘビ自身がある程度調節します。

温度管理

温度は高すぎても低すぎても、体調を崩します。
ホットスポットとクールスポットを設定し、ヘビが自由に選択できるようにしましょう。それぞれに温度センサーを設置し、適正な温度であるか確認するようにしてくださいね。

病気と対策

脱皮不全

脱皮の際に、古い皮がうまく剥がれていない状態です。
主に湿度不足によって起こります。霧吹きを欠かさず、水入れをきちんと用意しましょう。眼が濁っているときなど脱皮の兆候があれば、これらを改めて確認してみてください。
皮膚が残っている場合は無理に剝がさず、水浴びや温浴させるなどしてふやかしてください。

皮膚炎

衛生管理が不十分だと、発生した細菌やダニなどによって皮膚炎になることがあります。
フンを取り除いたり、床材は定期的に交換しましょう。また、通気性と湿度バランスをしっかり保つことが重要です。
皮膚炎を確認したら、速やかに獣医師の診断を受けてください。

口内炎

皮膚炎と同様、衛生管理が不十分だと細菌などにより口内炎になることがあります。
衛生管理をしっかりと行うようにしましょう。
口元に腫れや炎症が見られた場合は、速やかに獣医師の診断を受けてください。

寄生虫感染

サンビームヘビは繁殖が難しく、販売されている個体は野生捕獲個体(WC)のことが多いです。
寄生虫に感染している可能性もあるため、病院で検査を受けるか、健康状態に十分注意してください。

まとめ

サンビームヘビの飼育方法について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

脱皮不全や皮膚炎などの病気リスクを下げるためには、床材の清潔さと適切な湿度・温度管理が欠かせません。定期的にケージ内をチェックし、問題が生じた場合は早めに獣医に相談するのがおすすめです。

上手にポイントを押さえれば、初心者の方でも問題なく飼育できます!
環境管理さえしっかりすれば、サンビームヘビならではの興味深い生態を身近で観察できるようになるでしょう。

最後に、よくあるQ&Aを記載していますので、こちらも参考にしてみてくださいね。

それではまた、別の記事でお会いしましょう!

よくある疑問!Q&A集

Q1. 初期費用とランニングコストはどれくらいですか?

飼育を始める際の初期費用は2~5万円程度です。選ぶケージなどによって変わりますが、あまり多くの器材を必要としないため、生体費用を含めても5万円以下でしょう。生体は、5000円~数万円で購入できます。
ランニングコストは、電気代とエサ代で3000~5000円程度ですね。こちらは管理の方法によって変わります。

Q2. サンビームヘビは初心者でも飼えるヘビですか?

湿度管理が難しい点や潜る習性に合わせた深い床材が必要など、他のヘビと比べるとやや手間がかかりますが、ケージ内の環境が整っていれば意外と丈夫です。こまめな環境チェックや衛生管理が可能であれば、初心者でも問題なく飼育できます。

ただ「初心者向けか?」と問われると、イエスとは言いにくいですね……。

Q3. 子どもが触りたがるけど危険はない?

サンビームヘビに毒は無く、攻撃性も低いため危険性は低いでしょう。
ただし臆病なため、ハンドリングに慣れていない個体には大きなストレスになります。ハンドリング可能な個体でも、子どもが扱う場合は必ず大人がサポートし、ハンドリング時間は短めしましょう。

Q4. 餌を全然食べてくれない場合、どうしたらいいのでしょうか?

まず飼育環境を確認してください。特に温度や湿度ですね。サンビームヘビは冷えすぎたり乾燥しすぎたりすると食欲が落ちやすいです。また、視力が弱く気づかないこともあるので、鼻先に持っていくなどして嗅覚を刺激してみてください。
給餌タイミングが適切でない可能性もあります。夜行性なので、日中よりも夕方から夜にかけての時間に与えたほうが反応がいいことが多いですね。

お迎えした当初は環境に馴染んでおらず、食べないこともあります。この場合は2~3日様子を見てくださいね。

Q5. 長期出張が多いんだけど大丈夫?

2週間以内の不在であれば、特に問題はないでしょう。
サンビームヘビは毎日給餌が必要なわけではなく、週~2週間に一度程度の給餌で済む個体が多いです。不在前にしっかり給餌しておき、自動噴霧器を使用するなどで温湿度管理を自動化すれば、対応できるケースが多いです。