【サンビームヘビ】他のヘビとちょっと違う!飼育環境について解説

サンビームヘビ
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皆さまこんにちは!ひとしきです。

今回は「サンビームヘビの飼育環境」について、解説していきます。

サンビームヘビは深い光沢を持つ鱗を持っており、非常に惹きつけられる見た目をしています。その美しい外見だけでなく、半地中性の生態から、他のヘビとはまた違う面白みを味わうことができるんですね。
ですが飼育環境のポイントを正しく押さえていないと、体調を崩したりストレスを与えてしまったりする恐れもあります。

この記事では、飼育前に確認しておきたい重要ポイントを徹底解説していきます。

「飼育したい!でも本当に飼えるのかな…?」

「他のヘビの飼育環境とどう違うの?」

このような疑問にお答えできる内容となっております!

購入を考えている方はもちろん、飼育中の方にとっても役立つ情報となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

サンビームヘビの生態についてはこちらの記事で紹介!【生態の解説】虹色に輝く半地中性のヘビ!サンビームヘビの生態について解説
サンビームヘビの具体的な飼育方法についてはこちらの記事で紹介!【飼育方法ガイド】これを知れば大丈夫!サンビームヘビの飼育方法と注意点について解説!

基本情報

https://deweezz.com/mengenal-jenis-ular-di-indonesia-yang-tidak-berbahaya/

サンビームヘビの生態の中でも、適切な飼育環境を作るために重要な特徴は以下の3つです。

最大体長

  • およそ1m前後。個体差があり、1.3mほどになるものもいる

生息域の特徴

  • 主に東南アジアの熱帯雨林や湿度の高い地域に生息
  • 半地中性で、地中や落ち葉の下に潜り込む習性がある

活動時間帯

  • 夜行性で日中はあまり動かず、夜間に活発に活動する

その他の特徴としては、やはり光が当たると虹色のような光沢を放つ美しい鱗を持つことですね。普段は地中に潜んでいるため、目立つことはありません。
性格は比較的おとなしいとされますが、神経質で人の手に慣れにくい個体が多いため、ハンドリングはあまり期待しないほうがいいでしょう。

ケージの選択

サンビームヘビは地中に潜る習性が強いため、ケージ選びにおいては床面積と深さに注目し、以下のポイントを確認しておきましょう。

サイズ

同じケージで終生飼育を考えるのであれば、幅90cm×奥行45cm×高さ30cmをオススメします。地上か地中で過ごすため高さはあまり必要ありません。地上で動き回れるよう、十分な床面積を確保してあげてください。
ベビーやヤングサイズの場合は、幅60cm×奥行45cm×高さ30cm程度のケージでも問題ありませんが、個体が成長して狭く感じれば、大きいサイズに移しましょう。

床材を深く敷くことができるようなタイプのケージ(テラリウム用など)を選択してください。

通気性の確保

サンビームヘビは比較的高めの湿度を好みます。
高湿度環境では通気性がないと蒸れるため、カビや細菌、ダニなどが発生しやすいです。上面メッシュや側面メッシュなど、通気性が確保されたケージを選択しましょう。

開口部のタイプ

前面が開くタイプのケージは、毎日のメンテナンスがしやすく便利です。扉が大きく換気しやすいので、通気性も確保できてオススメですね。

まとめ

潜る習性があるからこそ、サンビームヘビの行動範囲をしっかり確保したケージを選ぶというのがポイントです。床材などで高湿度環境を維持するためケージ内は湿気がこもりやすく、通気性が確保されたケージを選びましょう。
衣装ケースなどで飼育している方もいらっしゃいますが、私は爬虫類用の飼育ケージをオススメします。爬虫類用のケージであれば、ほとんどの商品で上記のポイントを押さえることができます。

床材の選択

サンビームヘビは、飼育下ではほとんどの時間を床材の中に潜んでいるため、適切な床材を選ぶことが大切です。

オススメの床材

  • バークチップ/ハスクチップ
  • ヤシガラ土

私のオススメはバークチップやハスクチップです。保湿性も高く、粒が大きいため適度な通気性も確保されています。ヤシガラ土も保湿性が高くオススメですが、過剰な霧吹きなどでダニが発生することがあります。
保湿といえばミズゴケという意見もありますが、個人的にミズゴケは湿度管理が難しい(保水が強すぎて多湿になりがち)ので、あまりオススメしないです。

地中にもぐる習性を持っているサンビームヘビには、他のヘビ飼育でよく用いられるキッチンペーパーや新聞紙は不向きですね。

床材は十分な深さ(10㎝程度)になるよう、たくさん敷き詰めてあげてください。

シェルターとレイアウト

シェルター(隠れ家)

床材を厚く敷けば隠れ家いらないと思われがちですが、シェルターも必要です。
自然な岩肌を模したものや、湿度を保てる素材のシェルターを設置してあげましょう。ヘビがすっぽり収まる程度のサイズを選ぶと良いです。
大きな葉っぱやコルクバーク(樹皮)などを床材の上に置くと落ち着く場合も多いです。

ストレスを感じやすい個体もいるため、飼育当初はシェルターや隠れ場所を多めに用意してあげると、落ち着いて馴染んでくれます。

レイアウトのポイント

サンビームヘビは立体的な動きをすることはあまりないので、レイアウト用品の流木などを利用することはほぼありません。ケージ内がシンプルな方がメンテナンスをしやすいので、最低限にする方も多いです。

レイアウト用品は脱皮の際の引っかかりになりますので、何もないのは良くないですが、隠れ家や障害物として利用できるシェルターがあれば、追加で設置する必要はないでしょう。

温度と湿度

適正な温度

  • ホットスポット(局所的に高温になる場所):28〜30℃程度
  • クールスポット(涼しい場所):24〜26℃程度

夜間はやや温度を下げる(25℃前後)と、昼夜のリズムが作れます。
保温ライトを日中だけ点けると、ライトが消えた後は自然に温度が下がるのでオススメです。

ホットスポットにはパネルヒーターを設置し、床面から(ヘビのお腹側から)も暖めてあげましょう。

適正な湿度

  • 60〜80%程度

床材には保湿力のあるものを使用し、定期的に(朝夕)霧吹きで加湿します。
特にサンビームヘビは乾燥に弱く、湿度が保たれていないと脱皮不全(うまく脱皮できない状態)を起こすこともあります。

ただし1度に加湿しすぎたり密閉性の高いケージだと、ケージ内が蒸れてしまい、カビや細菌が発生してしまうこともあります。床材がほんのり湿る程度にしておきましょう。
通気性のあるケージを選択していれば換気されるので、そこまで神経質にならなくても大丈夫ですね。

毎日のモニタリング

ホットスポットとクールスポットにそれぞれ温湿度センサーを設置し、温度と湿度を確認できるようにしましょう。
保温ができていなかったり、クールスポットが暑すぎたりすると、体調を崩しやすくなります。

幅60㎝以下くらいのケージであれば、センサーはホットスポットに1つでも問題ないと思います。
いつもホットスポットにいるようであれば、クールスポットの温度が低い可能性がありますね。
生体の動きを注意深く観察して、快適に過ごせているか確認しておきましょう。

エサと給水

エサ

  • 冷凍マウス
  • 冷凍ウズラ(雛)

エサについては他のヘビと同様、冷凍マウスを解凍して与えます。
解凍が不十分だと、お腹が冷えて消化不良を起こしますので、40℃程度のお湯で中までしっかり解凍してください。
マウスの大きさは、ヘビの太さに合わせて選びましょう。一般に、ヘビの体の一番太い部分程度の大きさが目安とされています。

給水

  • ケージ内に清潔な水入れを置く

個体によっては、水入れを単なる水飲み場として使用するだけでなく、水浴びをすることもあります
水入れは、個体が入ってとぐろを巻ける大きさのものを選び、水も水入れも毎日清潔にしておくようにしましょうね。

飼育環境のチェックリスト

最後に、ここまでの内容を整理したチェックリストを作成しました!
お迎え前の確認や、お迎え後の環境チェックにお役立てください。

✅ ケージは1.3mにまで成長することを想定し、幅90㎝×奥行45㎝程度を考える

✅ 床材は保湿力の高いものを選択し、10㎝程度敷く

✅ シェルターを設置し、生体が望むタイミングで隠れられるようにする

✅ 温度はホットスポット28〜30℃、クールスポット24〜26℃を目安に

✅ 湿度は60〜80%を維持する

✅ エサは冷凍マウスを与える

✅ 水入れは給水だけでなく水浴びにも利用するため、全身が浸かれる大きいものを選ぶ

なお、サンビームヘビは夜行性のため、紫外線ライトは必須ではありません。ただし、自然な昼夜のリズムを再現するために、弱い紫外線ライトを使用することもあります。

まとめ

サンビームヘビの飼育環境について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

サンビームヘビは美しい外見と穏やかな性格で人気がありますが、湿度管理が難しい点や、潜る習性に合わせた深い床材が必要など、他のヘビと比べるとやや手間がかかります。

ストレスを感じやすく、環境が整っていなければ体調を崩しやすいですが、ケージ内の環境が整っていれば意外と丈夫なんです。
もし飼育を考えているのであれば、しっかりとケージ内の環境は整えておきましょうね。

それではまた、別の記事でお会いしましょう!