【ハイナントカゲモドキの生態】赤黒い眼と暗色の体が魅力的な彼らの生態について解説!

ハイナントカゲモドキ
記事内に広告が含まれています。

皆さまこんにちは!ひとしきです。

今回は「ハイナントカゲモドキの生態」について、解説していきます。

皆さまは、「ハイナントカゲモドキ」という爬虫類をご存じでしょうか?
レオパードゲッコーと同じトカゲモドキの仲間で、赤黒い眼と、黒っぽい体色が非常に男の子心をくすぐる、魅力的な爬虫類です。

本記事では、ハイナントカゲモドキの基本情報から食性、行動、生息地での繁殖まで、深掘りして解説します。

「なかなか聞き慣れない名前だけど、どんな爬虫類なの?」

「飼育を始めたいんだけど、情報が欲しい!」

といった方に、オススメの記事となっております!

愛好家の方だけでなく、初めて興味を持った人も、この記事ならバッチリ深掘りできますので、ぜひご覧ください!

基本情報

https://joshsfrogs.com/sp/chinese-cave-gecko-captive-bred-goniurosaurus-hainanensis-unsexed-geckun001
  • 学名Goniurosaurus hainanensis
  • 英名:Hainan Cave Gecko
  • 分布:主に中国・海南島の森林地帯や石灰岩地域
  • 体長:成体で全長約12~18cm程度
  • 活動時間帯:夜行性
  • 寿命:飼育下では10年前後とされる

見た目の特徴

ハイナントカゲモドキは、闇夜にも映える褐色から黒褐色の体表に、黄色やオレンジがかった横帯模様が複数入るなど、非常に独特な体色をしています。
瞳は大きく垂直の瞳孔があり、やや金色がかった虹彩をもつ個体も見られます。胴体はやや扁平で、地表や岩の隙間に潜り込みやすいです。苔むした岩場や湿った落ち葉の上でも歩きやすいように、小さな爪と屈曲しやすい関節があります。

食性と生態

https://www.flickr.com/photos/cowyeow/14049056075/in/photolist-nEshqL-nEtcjk-nDQVVj-neBPzq-npt5UK-cAg8pA-cAg8bq-cAg8zd-dgNukc-cAg7Vm-et3Hdf-f9mpp4-5crEhd-8izvPa-dgNvKt-dgNvLi-dgNuio-dgNumD-gYHGf5-gYHC4k-dbeYaA

食性

ハイナントカゲモドキは主に昆虫食性で、野生下ではコオロギやガ、クモといった小型の節足動物を捕食しています。夜行性で、夜間になると積極的に狩りを行う姿が見られますね。

野生下においては季節によってエサとなる昆虫の種類や量が変化するため、ハイナントカゲモドキもその時期に合わせて活動範囲を調整するような柔軟さを持っています。餌の豊富な場所を移動しながら生活することで、栄養を確保しつつ外敵を回避している点も興味深い特徴ですね。

生態

ハイナントカゲモドキは夜行性のため、昼間は岩陰や落ち葉の下などでじっと身を潜め、体力を温存しています。

表皮の保湿や脱皮を円滑に進めるため、ある程度の湿度が保たれた環境を好みます。湿度の高い環境ではエサとなる昆虫類も多く存在するため、生存率を高めるうえで非常に合理的な進化ですね。
こうした生態的背景から、飼育下でも温度と湿度を適切に管理することがポイントになります。乾燥すると脱皮不全に陥りやすいため、霧吹きやウエットシェルターの設置などが必要です。

行動学的特徴

http://www.ms-goniurosaurus.de/fertige%20Homepage%20Geckos%20deutsch/Artenueberblick/G.%20huuliensis/g.huuliensis.htm

ハイナントカゲモドキは非常に臆病とされていますが、実は個体差が大きいとの指摘もあります。

ある個体は非常に臆病で、人影が見えただけですぐに物陰へ逃げ込むのに対し、別の個体はやや警戒心が薄く、周囲を頻繁に見回しながらも落ち着いて行動する場面が観察されています。このような個体差は、生育環境や経験による学習効果による部分も大きいとされています。

臆病な性格のためか周囲の光量や湿度の変化にかなり敏感で、夜行性ですが、夜間でも月明かりが強い日は行動パターンが微妙に変化するといわれています。月が明るいほど外敵に見つかりやすいため、より慎重に移動する、あるいは活動時間をずらすなど、環境の微細な変化に合わせた柔軟な適応能力がうかがえます。

また、脱皮の前後はより隠れがちになる傾向があり、体力回復と新たな皮膚の保護という両面で安全な場所を求めると考えられていますね。

テリトリー意識もある程度持っており、同種同士が同じ場所で遭遇すると、威嚇行動が確認されることがあります。ただし、他のトカゲ類ほど強い縄張り争いをするわけではなく、餌が豊富であれば比較的穏やかに共存しているケースも報告されています。

野生化での繁殖

ハイナントカゲモドキは一般的に春から夏にかけて繁殖期を迎えるとされていますが、野生下においては気温や湿度、餌となる昆虫の発生状況など、さまざまな環境要因に影響を受けると考えられています。

オスはメスを見つけると、しばしば軽く尾を振る動作や体の横帯模様をより際立たせる姿勢で求愛を行います。これはディスプレイ行動(メスを引き寄せるための視覚的・行動的アピール)と呼ばれ、他の多くのトカゲやヤモリ類でも、観察される現象ですね。

交尾後、メスはしばらく栄養を蓄え、卵を形成します。野生下での調査によれば一度に産む卵の数は2個前後が一般的ですが、飼育下での研究例も含めると、年に複数回産卵する個体もあるようです。産卵後、メスは卵を積極的に保護するケースと、卵から離れるケースがあると報告されています。卵の孵化には温度や湿度が大きく影響し、適切な環境であれば約1~2カ月ほどで小さなハイナントカゲモドキの赤ちゃんが誕生します。

まとめ

ハイナントカゲモドキの生態について解説しましたが、いかがだったでしょうか?

ハイナントカゲモドキは夜行性で臆病な性格を持ちながらも、その美しい外見で多くの人々を魅了する爬虫類です。ですが、飼育方法に関する情報はまだまだ少ないのが現状です。

野生での暮らし方を知ることで、ハイナントカゲモドキを健康的に飼育するための大きなヒントになりますね。

それではまた、別の記事でお会いしましょう!